アトピー性皮膚炎によって、顔が赤く腫れた妹。
ステロイドの使用を止めた妹から私が受けた相談は、〝アロマやヘナなど、植物を使って症状を軽減したい。自分に合う方法を見つけたい。″とのことでした。
「アトピーに悩む妹へ!アトピー対策アロマとヘナの活用法」では、エッセンシャルオイルやキャリアオイル、シアバターなどの、アトピー対策の保湿剤をご紹介しています。
今回は、ヘナやハーブティーの活用法。
染毛剤として知られるヘナですが、実はアトピーをはじめとする、あらゆる皮膚トラブルの改善として使用されます。
薬を使わずに、肌と心にやさしくケアをしたい方へ。ヘナやハーブが少しでも、皆さまの症状の緩和に繋がればと願います。
Contents
アトピー改善にヘナを使う
白髪染めとして知られる「ヘナ」ですが、実はあらゆる皮膚病の改善としても使用されます。
私の妹がそうであるように、実際にアトピーのお客様が、これなら頭皮も痛くない!皮膚の調子が良くなった!と、多くの方が使用してます。
頭皮に湿疹やかぶれ、痒み等がある場合には、ヘナペーストを直接地肌に塗ることができますが、今回の妹のように、顔全体にアトピー症状が出ている場合、ヘナを顔に塗るわけにはいきません。
正しくは、塗ってはいけないと言うよりは、オレンジに染まってしまうため、塗れないのです。
ヘナは、髪や肌や爪、それらタンパク質に絡みつき、オレンジに染まる性質を持ちます。
顔や身体のケアにヘナを使用する場合には、毎日でも続けられるヘナ浴やヘナ洗顔、パッティング等がおすすめです。
ヘナ浴&ヘナ洗顔
ヘナ(パウダー)をパラパラと浴槽にいれ、ヘナ風呂を楽しむことができます。足湯などの部分浴もできます。これなら肌が染まってしまうことはありませんし、使用後は洗い流せば、浴槽自体にも色が付着することもありません。
香料やその他添加物もないため、敏感肌でもお子様でも安心です。
私の妹は現在、お水もお湯も刺激を感じるため、毎日シャワーで済ませています。
もちろん市販の洗顔料なども使えない状態です。ですが、毎日肌に付着する汚れは落として、清潔に保つ必要があります。
そこでヘナ洗顔を。洗面器にぬるま湯をはり、そこにヘナをいれて混ぜ、やさしく顔を洗います。痛みもなく洗えているそうで安心です。
湯船に浸かれる状態の方は、ヘナ浴も良いでしょう。ヘナは、殺菌作用を持ち、お肌を清潔に保ちます。
アトピー対策でヘナ洗顔やヘナ浴をする際には、良質で無農薬のヘナを使用しましょう。
頭皮トラブルにヘナでシャンプー
5000年の歴史をもつアーユルヴェーダでは、ヘナは皮膚病の予防、皮膚炎、止血、おでき、打撲傷などの薬剤として使用されてきました。
アトピーのような敏感肌の場合、アルカリ剤を使った毛染めなどは、刺激が強すぎて使用できないことも多いですね。
白髪染めとしての使用だけでなく、地肌にヘナペーストを塗布することにより、あらゆる頭皮トラブルを予防改善します。
また、毎日のシャンプー代わりにヘナを使用することもできます。
小皿にヘナのパウダーをいれ、少しずつお湯を足しながら滑らかなペーストを作ります。
ヘナペーストを手に取り、毛穴へやさしく擦り込むように、地肌全体に塗布します。
その後、シャンプーをする時と同様に、指の腹でやさしくマッサージをするように洗います。
やさしいマッサージでも刺激を感じる場合は、ヘナを塗布するだけで構いません。
ヘナは殺菌・消臭効果も期待できるため、泡は立ちませんが、シャンプーのような役割を果たしてくれます。
時間に余裕があれば、そのまま10分程放置してから洗い流すとより良いです。
月に数回ヘナケアをするのもとても良いのですが、このように毎日のケアとして、お風呂で気軽に取り入れることもできます。
もちろん、塗っている最中や洗い流す際に、顔や身体にヘナが肌に付着しても何の問題もありません。
ヘナでシャンプーをする際は、短時間のため素手で塗布して良いですが、若干手や爪がオレンジに染まります。
すぐに落ちていきますが、気になる場合は手袋をしましょう。
また、ヘナは薬草ですが、まれに植物でもアレルギー反応が出る場合もあります。
使用前にはまずパッチテストを行いましょう。
アトピーに良いハーブティー
アトピーに効果的だと知られているルイボスティー。
美しいルビー色のこのお茶は、効能だけでなく、美味しいと人気のハーブティーです。
皮膚科でも勧められることがあるように、ルイボスティーは肌へ良い効果が期待でき、アトピー改善におすすめです。
ルイボスティーと言えば、抗酸化作用をもち、血中の活性酸素を除去します。
抗炎症作用も強く、アトピーの炎症を抑えてくれる働きをもつため、毎日取り入れ、しばらくの間続けてみるのが良いでしょう。
活性酸素は肌の老化を促進させ、しみやシワの原因にもなります。アトピーや花粉症などのアレルギーは、この活性酸素が過剰になっている状態だと言われますね。
この増えすぎた活性酸素をルイボスティーで除去しながら、体内の毒素を出していきましょう。
アトピーは、わずかな化学物質にも反応を起こす可能性があり、とても敏感になっている状態です。
ハーブティーを選ぶ際にも気を付けたいのは、オーガニックのものを選ぶこと。
農薬はアレルギーを悪化させると言われます。
いくら自然のものであっても、肌に塗るもの、身体に取り入れるものには十分に注意をしましょう。
ルイボスティー風呂&パッティング
ルイボスティーも、ヘナ同様にお風呂にいれてルイボスティー浴ができます。
いずれの場合も、オーガニックで良質なものを選びます。
しっかりと煮出したルイボスティーをお風呂にいれたり、ガーゼなどに染み込ませたものを患部にのせてパックをしたり、または化粧水のようにパッティングをする方法もあります。
湿疹やニキビ対策としても評判なので、普段のお肌のケアにも良さそうですね。
その他アトピーに良いお茶
ルイボスティー以外にも、アトピーに良いとされるお茶は沢山あります。
お茶やハーブティーは、煮出す時間、またホットかアイスかでも味が多少違ってきます。
目的別に、また好みの味のお茶を見つけ、毎日美味しく続けてみましょう。
<柿の葉茶>
通常は熱によって壊れやすいビタミンCを、効率よく摂取できるのがこの柿の葉茶。
豊富なビタミンを摂取しながら、痒みを抑制すると言われます。
<はとむぎ茶>
古くから、皮膚トラブルの改善に使われてきたお茶。クセもなく香ばしい味。
美肌効果が高く、近年では「はとむぎ化粧水」も販売されていますね。
<シジュウム茶>
アトピーや花粉症などの改善として有名なお茶。
免疫力を高めながら、美肌を得られると言われるもので、ダイエットにも効果的です。
<ごぼう茶>
体内の老廃物を排出するお茶。アトピー改善には、この作用は取り入れたいところ。
食物繊維が豊富なため、美肌や便秘の改善にも良いでしょう。
<なた豆茶>
アレルギーや花粉症、口臭、便秘、副鼻腔炎、蓄膿症…と様々な症状の改善に有効とされるお茶。
漢方薬の原料としても有名で、別名「膿出し豆」とも言われます。
<紫蘇茶>
美肌効果もあり、古くから健康食品として利用されてきた紫蘇。
アレルギー症状を抑止する、抗ヒスタミン成分を含むお茶です。
まとめ
アトピーの改善に活用できる、ヘナやハーブ。
ヘナは髪を染める目的だけでなく、あらゆる皮膚病の改善として古くから利用されてきた薬草です。
アトピーに良いと言われるハーブティーも数多くありますが、中でもルイボスティーは、皮膚科でも勧められることもあるほど有名なもの。味が良く続けやすいのも特徴です。
ヘナやルイボスティーはそれぞれ、お風呂にいれて「ヘナ風呂」「ルイボスティー風呂」としても活用できます。
洗顔やパッティングも可。
使用する場合は肌に合うことを確認の上、オーガニックで良質のものを選びましょう。