髪を傷めずに、髪と地肌を修復しながら白髪染めができる「ヘナカラー」。
しかし初めてのヘナカラーは、仕上がりの色が上手くイメージできなかったり、何色に染まるのか不安になったりしますよね。
また、ヘナカラーの経験がある方でも、
〝ヘナは真っ黒に染まる″〝髪をオレンジ色にしかできない″
など、誤解も多いのが現状です。
ここでは、ヘナで白髪を染めた場合、どのような色に仕上がるのかを、人気色のランキングとともにご説明させていただきます。
Contents
人気NO.1!ヘナ染めの基本は「オレンジ」の理由
そもそもヘナとはオレンジ~赤色の色素成分を持った植物なので、ヘナカラーで髪が真っ黒に染まることはありません。
ただし、ヘナを塗ったからと言って、髪が全部オレンジに染まってしまうわけでもありません。
ヘナは髪の表面に絡みつく為、現在の髪色の上にオレンジ色素のヘナがコーティングされます。
よって、白髪がある方がヘナカラーをすると、白髪の部分のみがオレンジに染まるというわけです。今生えている髪の白髪の割合が多いほど、オレンジの面積が増えるため、明るい髪に仕上がります。
なぜヘナカラーには「ヘナオレンジ」が必要なのか
それには沢山の理由があります。
一つは、髪の修復、地肌のケア、髪のトリートメント作用、紫外線から髪を守る保護作用、皮膚病などの改善や予防など、ヘナが持つ特有の作用全ては、この「ヘナオレンジ」というヘナそのものが持つパワーだからです。
過去にヘナ経験をお持ちの方から、
「ヘナカラーを何年も続けてきたのに、一向に髪の調子が良くならない」
「いつまでも髪がゴワゴワする」
「すぐに色が抜ける」
などのご相談を受けることも多いのですが、大抵はこの「ヘナオレンジ」を使用せずに「ヘナ」と書かれた〝別のもの″を使用していたというのがよくある理由の一つです。
もう一つは、髪を茶色や黒に仕上げたい場合の、色持ちや発色の良さをアップさせる為です。
ヘナカラーで美しい栗色や黒髪に仕上げたい場合、オレンジに染めた後に「ヘナブラウン」等で再度ケアをする、「2度染め」と言う作業が必要になります。
この手間を省くために、ヘナオレンジをせず、ブラウン等だけを塗る美容室やサロンがあったり、またネット等でもそのようなヘナも簡単に購入できてしまいます。その為勘違いも多いのですが、これは本来の効果を出す「ヘナケア」とは異なります。
どのメーカーの、どのような品質のヘナであれ、ヘナカラーをする際に一番大切なのは、ヘナ100%〝ヘナそのもの″の「ヘナオレンジ」です。
基本的には、ヘナカラーをする全ての方が使用するものだと思ってください。
人気NO.2!ヘナダークブラウン
ヘナダークブラウンをはじめ、「ヘナ〇〇」と表記されている商品は、一言でいうと、〝ヘナ配合の植物染料″です。
先程ご説明させていただいたように、ヘナとは正確には「ヘナオレンジ」だけです。
ヘナカラーで白髪がオレンジに染まり、更にその赤さが気になる場合には、このヘナダークブラウンのような植物染料を使用し、茶色や黒に染め直します。
2度染めをすることにより、髪は美しく染まりながら元気になり、効果を実感できます。
ブラウン系のカラーの中でも定番人気色は、このダークブラウン。
季節を問わず、優しくナチュラルな落ち着いたブラウンは人気色です。
このヘナダークブラウン(※他のブラウンカラーも同じく)ベースの成分となっているのはナンバンアイ葉というマメ科の植物で、古来より天然の染料として使用されているインディゴです。
このインディゴに、ヘナや、その他髪を美しくする作用のある数種の植物が配合されています。
初めてヘナの2度染めをする方や、黒にはしたくないけれど落ち着いた髪色にしたい方におすすめのカラーです。
人気NO.3!ヘナブラウン
こちらもブラウン系の中で定番色。明るめの印象に仕上げたい方に人気です。
ヘナオレンジで赤みが増した髪に乗せることにより、赤さが抑えられ、美しい栗色に染まります。
初めてヘナの2度染めをする方で、少し明るめがお好みの場合は、このブラウンがおすすめです。
人気NO.4!ヘナソフトブラック
黒髪に仕上げたい場合には、一番暗いこの「ヘナソフトブラック」を。
ただし黒と言っても、植物成分で染めるナチュラルな黒で、べた塗りをしたような真っ黒にはなりません。
優しい雰囲気の美しい黒髪を目指す方に。
人気NO.5!ヘナライトブラウン
最後はヘナライトブラウン。
人気がないのか?と言うよりは、ヘナカラーの2度染めは、少し落ち着いた色に染めたい方が多いようです。(当店のオンラインショップ、ヘナサロンのお客様の場合)
というのも、明るい色で良いという方は、大抵1度染めのヘナオレンジの明るさでご満足なさいますので、わざわざ2度染めをすることも少ないのです。
では、ライトブラウンはどのような時におすすめかと言うと、暖色系の赤さが苦手な方に良いでしょう。オレンジの上にインディゴ(青系)が乗ることにより、鮮やかな赤みを落ち着かせます。
カラーリングをやめてヘナを使いたい
今までカラーリング(アルカリ剤)を使用していたけれど、ヘナに切り替えたい。
または、カラーリングもたまにはするけれど、ヘナもしてみたい。
どちらでも、どんな状態の髪でもヘナカラーをすることはできます。
「何を使ってきたか」というよりも、「今現在の髪は何色か」のほうが、確認するポイントになります。
例えば、現在茶色い髪の方がヘナをすると、茶色の髪の上にオレンジがコーティングされますので、元の髪よりも明るい茶色に仕上がります。
もちろん赤みが気になる場合には、2度染めで色のトーンを落とし、お好みの色に仕上げることが可能です。
これまでのカラーリングで傷んでしまった髪、細くなった髪を、また元気に蘇らせましょう。
中にはヘナとカラーリングの両方を楽しみたい方もいらっしゃいます。
ヘナをすると、もう二度とカラーリングができなくなるのかと心配なさる方もいらっしゃいますが、そんなことはありません(笑)
ヘナだけを何十年も続けていらっしゃる方もいれば、ヘナとカラーリングを交互になさっているお客様もいらっしゃいます。
確かにカラーリングはアルカリ剤で、ヘナとは相性は良くありませんが、何色に仕上がるのか、髪はどうなるのか、それぞれの特徴を理解していれば、どちらも自由に楽しむことができます。
ヘナは誰もが気軽に始められる、天然のトリートメントです。
まとめ
傷んだ髪を修復し、細くなった髪を元気にするヘナカラー。
ヘナカラーの基本は、ヘナそのものである、100%ヘナオレンジを使用することです。
白髪はオレンジに染まり、健康的な髪へ導きます。
明るく染まった髪色が気になる場合には、インディゴ配合のヘナパウダー「ヘナブラウン」等を使用し、2度染めをします。
2度染めをすることにより、頭髪を健康にしながら、美しい発色を長持ちさせる効果が。
ヘナケア本来の効果を発揮できる、正しいヘナケア法でヘナカラーを楽しんでください。