ここ最近、急激に増えたのが、20代~の若い女性からの髪のご相談。
「カラーリングを続けてきて、徐々に髪が弱ってきたんです」
「ヘナが髪に良さそうだと思ったのですが、詳しく教えてください」
「髪の傷みが酷くて、このままカラーリングを続けるのが怖いです」
そのような内容です。
以前から若い方にもヘナをご利用いただいてはいるのですが、ここまで多くの若い女性がヘナに興味を持っていることに正直驚かされます。
〝何か良さそうだけれど、よく分からない。″
その部分を解決できたらと思い、今回はUNDER30の方を対象に、ヘナについて書き留めます。
Contents
ヘナ=おばさんが使うものではない
元々は、ヘナは白髪染めとして多くの方に知られているため、どうしても〝ヘナ=おばさん″というイメージをお持ちだった方が多いかもしれません。
ですが実際は、30代に突入したばかりの方~40代の多くの方が「ナチュラルに健康的にヘアケアをする」という意識でヘナをなさっているのです。
Yogaがお好きな方や、マクロビのお勉強をなさっている方、アロマやナチュラルなものを好む方…。「健康美」を目指す方が昔より増えたのかもしれませんね。
当店のヘナサロンには、20代前半から70代までの、幅広い年齢層の女性のお客様がいらっしゃいます。
その中で圧倒的に多いのは40代。
白髪が本格的に目立ちだし、白髪染めが必要になる年齢。白髪染めに対して、そして健康に対して、身体の変化と共に色々と考えさせられる年齢なのかもしれません。
ところが最近では、ますます若い方がヘナに興味を持ち始め、20代女性もヘナサロンへいらっしゃいます。
私自身もヘナを使い始めたのは20代後半なんですよ。
20代の髪のお悩み相談
20代女性の髪のお悩みご相談内容は、40代以降の方とは少し違います。
それは「白髪」がないから。
もちろん若白髪の方も中にはいらっしゃいますが、多くの方のお悩みは白髪ではなく、髪の傷みです。
髪の傷みの内容としては、「手触りが悪くなってきた。」「カラーリングで髪質が変わり、絡みやすくなった。」「髪がどんどん細くなっていく。」そのような内容です。
染める目的ではなく、〝髪質や頭皮を改善したい″というのがご要望です。
そして共通しているのが、「このままでは怖い」とのこと。
明るい髪色を色々と楽しみたいお年頃。月に1回のカラーリングを欠かさなかった、そんな方も沢山いらっしゃいます。
今思い返せば私も20代前半の頃は、毎月のように染め、色に飽きてはまた染め…を永遠と繰り返していました。
今ではちょっとゾッとする経験です。
今までカラーリングをしていた方がヘナにトライ!
これまで化学染毛剤しか使用したことのない方でも、ヘナカラーをすることはできます。
そういった方は、大抵髪の色が明るく、比較的傷みが激しいはず。
気になるのは、どう仕上がるのか?ですね。
それでは、カラーリングをし続けた方の、初めてのヘナカラーについてご説明いたします。
まずはヘナショックを覚悟して
ヘナショックとは、髪が傷んでいる方がヘナをした場合に起こる可能性の高い、髪の「きしみ」のことです。
カラーリングを長らく続けてきて、何かしらの悩みが出始め、そして今ヘナをしようと思ったあなたは、少ながらず髪が傷んでいるはず。
ただし、このヘナショックは好転反応でもあり、髪が良くなろうと頑張っている状態です。
早い方は数日で気にならない程度になりますが、長い方は、数回のヘナケアが必要です。
〝〇回ヘナをするとヘナショックが完全になくなる″というものではなく、日々のケアやヘナケアの回数により、徐々にきしみがなくなるというものです。それと同時に、髪は健康に艶やかになっていきます。
正しいケアを続ければ、それほど遠くない未来に必ず髪の状態は良くなりますが、人によってはしばらくの間、我慢が必要になるかも!?
髪のきしみが出てしまった場合には、ヘナシャンプーやヘナコンディショナーで毎日のケアを続け、ヘアオイルで保湿をしましょう。特に毛先は念入りに。
最初だけでもヘナをする回数をタイトに、2週間に1度くらいできると理想的です。
髪のきしみは永遠に残るものではなく、髪や頭皮の状態と共に改善されていきます。
ヘナカラーによる仕上がりの色
気になるのは仕上がりの色。ヘナカラーをすると何色になるのか?ですね。
私自身も初めてヘナを知った20代の頃は、髪がオレンジになると勘違いをし、「それは無理!」と言ったのを覚えています。
〝白髪がまだ全くない、もしくは白髪が数えるほどしかない″
そのような方がヘナを試したいとなると、きっとカラーリングで髪が傷んでいるのか、もしくはアレルギーなどの頭皮トラブルでしょうか。
カラーリングをし、髪色が明るくなった状態にヘナ(=オレンジ)でケアをすると、髪は更に明るく、そして赤みがかったように仕上がります。
絵の具で考えると分かりやすいのですが、例えばブラウンの髪(茶色の絵の具)にヘナオレンジ(オレンジの絵の具)を足すと赤茶になりますね。
よって髪は元の色よりも赤みがかった茶色に仕上がります。
金髪(黄色の絵の具)にヘナオレンジ(オレンジの絵の具)を足すと、ほぼほぼオレンジ。
よって髪は鮮やかなオレンジ色に仕上がります。
逆に元の色が黒やダークブラウンなどの暗めの色であれば、ヘナオレンジでケアをしても、あまり色の変化はなく仕上がります。(色の変化はあまりありませんが、もちろん髪は綺麗になりますよ)
ヘナカラーをしたら何色に仕上がるのか?というのは、元の(現在の)髪の色によって違うということです。
これまでにヘナをしたことがあるか、ないかというのはあまり関係がないのです。
髪を黒っぽく、色を落ち着かせたい
傷んで明るくなった髪や、カラーリングの色が抜けて金髪のようになった髪。
本来自分のなりたい髪色よりも明るくなってしまった髪を、黒や落ち着いたブラウンに染め直したい方。
そのような方は、まずヘナオレンジでヘナカラーをし、その後ダークブラウンやソフトブラックと言ったインディゴ配合のヘナで2度染めをします。
最初にヘナオレンジをするのは、何よりも髪と頭皮を元気にするため。そして、その後にいれるインディゴカラーの発色を良くし、それを長持ちさせるためです。
まず、ヘナオレンジでヘナカラーをし、お湯で洗い流した後タオルドライをします。
濡れた髪に次の色を塗り、時間が経ったら洗い流しシャンプーをする、といった手順です。
ヘナオレンジも、その後に塗るインディゴ配合のヘナも、全て植物性。
髪は傷むどころか、健康に導きます。
ヘナカラーをするほど髪は健康になる
化学染毛剤のヘアカラーと違い、ヘナカラーは、髪や頭皮を健康に導く薬草を使用したヘアケアです。
良質なヘナを使えば、1度のヘナカラ―でも髪の変化を実感できますが、大抵3~4回(できれば最初は2週間に1回程度のハイペースで)のヘナカラーで、髪はグンと良くなります。
ケアをするペースに決まりはありませんが、傷みの状態・髪の悩みが大きいほど、タイトにケアをすると良いです。
髪の状態が落ち着いてきた、キレイになってきたと自身で感じたら、月に1回など、自分のペースでヘナケアを続けると良いでしょう。
髪だけでなく、毛穴も綺麗に掃除をし、抜け毛等も防ぎます。そのような効果を得るためにも、ヘナカラーをする際には、必ず地肌にもたっぷりとヘナを塗りましょう。
ヘナを塗ってサランラップで覆い、タオルを巻き、30分放置。
これを月に何度かできれば、髪は必ず変わっていきます。
まとめ
20歳~30歳の方にも利用されるようになったヘナ。
カラーリングで傷んだ髪や、色が抜けて明るくなった髪を、やさしく落ち着いた色に染めることができます。
髪が傷まないとういだけではなく、髪そのものを健康に導き、毛穴も綺麗にします。
よって、抜け毛や細毛の予防にもなり、髪も艶やかにふんわりと変化を見せます。
ヘナカラーの回数に決まったペースはありませんが、髪の悩みに合わせ、何度でもケアをすることが可能。
早くどうにかしたい!そんなあなたにも役に立つ、身体にやさしいヘナカラー。